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北海道ぎょれん > 道漁青連 浜の若きリーダーを訪ねて > Vol.3 2013年12月 佐々木 優さん
「声を上げることが大事。無駄なことはない。全て自分の勉強になる。 」Vol.3 2013年12月 佐々木 優さん

Vol.3 2013年12月 佐々木 優さん

Vol.3 2013年12月 佐々木 優さん
ほっき、毛がに、秋鮭漁などに従事しながら、道漁青連副会長、胆振地区漁青連会長として活躍する苫小牧漁協の高島恵太さんを訪ねました。Vol.3 2013年12月 佐々木 優さん
父と二人息の合った連携作業

父と二人息の合った連携作業

 午前6時、佐々木さんは東洋漁港に停泊中の第十八東洋丸のエンジンを始動し、父と2人で沖に出発します。佐々木さんはこの時期、ハタハタ刺し網漁をしています。10分ほどで漁場に到着し、網を仕掛けた場所の目印である浮きを引き上げ、次々と刺し網を引き上げていきます。父との息もぴったりに40分ほどで水揚げを終了し、帰港します。帰港後は引き揚げたばかりの網をトラックに積んで番屋に移動し、網から魚をはずします。盛漁期には8人ほどの陸廻りさんを頼んで網はずしをするそうですが、この日はまだ漁期の序盤。2人で約2時間ほどで魚を網からはずしました。まだ水温が高いため、ハタハタよりもイワシやニシン、カジカが多く掛かりました。佐々木さん曰く、「例年、ハタハタが寄ってくるのは11月25日から12月5日ころ。水温がもう少し低くならないと。」と教えてくれました。昨年のハタハタ漁は時化が多かったものの水揚げは良かったそうで、今年にも期待がかかります。

船積み酒づくりをきっかけに声を上げやすい雰囲気を醸成

船積み酒づくりをきっかけに声を上げやすい雰囲気を醸成

 「海が好きだったから。」と漁師になったきっかけを教えてくれた佐々木さん。小さいころから父と二人で沖に行き、仕事を手伝ってきたそうで、漁師になるのは自然な流れだったそうです。最近の海の環境や獲れている魚種、その時期が少しずつ変わってきていることに触れ、「昔からのやり方をただ真似ていては駄目。自分の経験と照らして検証し、自分が納得した上でやってみるべき。変えるべきところは変えていかないといけない。」と言います。
 えりも漁協東洋地区青年部長を務める佐々木さん。平成22年には日高地区漁青連の会長に就任しました。日高地区漁青連では今年45日間船積みして熟成させた日本酒「ひだか 漁師の絆」を作りました。前地区会長の時から取り組みを始めて足掛け3年。まずは日高地区の青年部員の人数と同じ240本を作りました。大変好評で在庫が少なくなったため、現在第2弾を準備中だそうです。船積み酒を始めたのは「きっかけ作りだった。」と佐々木さん。「地区がちがう部長や部員同士のつながりを作るために何かをしたいと考えました。それがこの酒でした。酒を売ることが目的ではなく、そういったきっかけを次に活かすことが大切。」と話します。新しい試みを取り入れて若い青年部員が声あげやすい雰囲気を醸成することができれば、もっと青年部活動が活発になり、日高の浜が盛り上がると考えています。「みんな若いんだから失敗を恐れてちゃだめだね。」と佐々木さんは言います。また、道内の船積み酒の先駆者である留萌地区にはいろいろとアドバイスをもらい、大変感謝しているそうです。

会議でも意見を言ってみることが大切です

会議でも意見を言ってみることが大切です

 「青年部では自分のしたいことをしていきたい」と言う佐々木さん。全道や地区漁青連、地元東洋地区の会議では必ず発言するそうです。「みんなの前で発言する、声を上げることが大事。無駄なことはない。全て自分の勉強になる。」と教えてくれました。参加して座っているだけの会議ならあとから資料だけ貰って読めばいいこと。単なる情報にしかならず、時間の無駄だというのが佐々木さんの考えです。お話を聞きながら、若い青年部員のみなさんに向けて発せられたメッセージの数々がとても印象に残りました。

※下記の写真をクリックすると、それぞれの取材記を見ることができます。

  • 父と二人息の合った連携作業
  • 目印の浮きを引き揚げます
  • 刺し網を巻き揚げてカゴに入れます
  • 水揚げした網をトラックに積み込み
  • 魚を網からはずすのは根気がいる作業です
  • 2人で行う網さやめ(網をまとめます)
  • この日水揚げされたばかりのハタハタ
  • 船積み酒「ひだか 漁師の絆」
佐々木 優さん

佐々木 優さん

 北海道幌泉郡えりも町出身えりも高校を卒業後、釧路の漁業研修所で学び、実家の昆布漁、刺し網漁に従事。平成16年えりも漁協東洋地区青年部長に就任、平成22年から日高地区会長に就任して現在に至る。

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