◆突然ですが、右の写真の網についているものは何だかわかりますか?実はこれは、ニシンの卵、そう「数の子」なんです。先日、石狩湾のニシン漁を見にいったときに偶然みかけて、ビックリ!まるで子持ち昆布のようですね。
◆冬から春にかけて産卵期を迎えるメスのニシンは、ぶつかったものに産卵行動を引き起こす習性があるようです。刺網にかかった、メスのニシンは卵をたくさん産み、そして粘着性のある卵は網にいったん付着するとなかなか網から洗い落とすのは大変なんです。浜の人たちは。次の漁に備えて、高圧洗浄機を使いながら、丹念に網を洗っていました。
網にはニシンの卵がびっしり!
◆なみの助編集長からも3月5日号のメルマガで、「ニシン」について教えてもらったので、ずっと前から、水揚げされたばかりのニシンを見たいと思っていたんですが、ニシンはとても大漁と不漁の差がはっきりとした魚で、漁師さんもその日、沖に行ってみないと予想がつかないほど難しいそうです。ちょうど石狩湾に行った時は、運良く水揚げがあり、道内の生協・量販店に出荷される、刺身で食べられるほどの鮮度で保持されたニシンを見ることができました。
沖に戻ってきたら、すぐにニシンを網から外します
◆「鮮度保持には時間が命」といわれるように、漁師さんは船の上から、出荷するまでのすべての段階で鮮度保持に気をつけています。冬の船の上では、海水の温度よりも外気の温度の方が低いということはよくあります。そんなとき、魚が凍ってしまうと、味も鮮度も落ちてしまうので、魚にはビニールシートをかぶせ、凍らないようにしています。すぐに網からニシンを外し、その中から特に鮮度のいいオスのニシンだけを選別します。さらに殺菌海水で洗ったニシンは鮮度低下を防ぐために、殺菌海水と氷をたっぷりいれて出荷しています。
鮮度保持のためにたっぷりの 水氷がかけられます
◆今年の石狩湾でのニシン漁は終盤に差し掛かってきたので、なかなか石狩湾産ニシンを食べられるチャンスが少なくなってきましたが、ぜひ店頭で見かけた際には味わってみてくださいね。