2017年12月
石狩湾漁協 厚田漁港
地域に愛され続ける冬の味覚 厚田のはたはた漁
「ホットプレートでこんがり焼くのがいいね。塩コショウ、ポン酢、生姜醤油とかさ、味付けを色々楽しむわけよ」。獲れたばかりの“はたはた”を網から外しながら、漁師の上山稔彦さんはニヤっと笑う。そうか、それなら...
2017年11月
鵡川漁協 鵡川漁港
ししゃもの簾がそよ風に揺らぐ ししゃもこぎ漁
干して炙ってもよし、フライにしてもよし、刺身でもよし、寿司でも絶品ととても人気の高いししゃも。そのししゃも、世界広しといえど、北海道の太平洋沿岸海域にしか...
2017年10月
日高中央漁協 様似港
大海が育んだ自然のうま味 様似の秋鮭漁
秋鮭漁が中盤に差し掛かった10月初旬。この時期には珍しく、様似の海はガス(海霧)が立ち込めていた。取材に訪れた日は2日ぶりの網揚げということもあり、漁港全体から期待と不安がうずまく...
2017年9月
根室漁協 花咲港
秋の味覚 さんまとの知恵比べ 道東沖のさんま棒受け網漁
7月下旬、いよいよさんま漁が解禁になる。しかし、その頃のさんまは適海水温(8~11度)を求めて日本からはるか遠いロシア海域を回遊しているため、実際に漁になるのは、索餌回遊しながら次第に...
2017年8月
宗谷漁協 富磯地区
最北の風吹く海 宗谷採り昆布漁
7月から始まる宗谷の昆布漁。北海道の最北端に位置する宗谷漁協では、オホーツク側から日本海側に東西へと広がる約35キロの漁場がある。エリア内であれば、早朝からの決められた時間内で...
2017年7月
長万部漁協 長万部漁港
噴火湾の海底が育む 長万部のほっき漁
7月。陽が登った4時。出港した船は西へ向かって行く。目指すは国縫方面の沖合だ。噴火湾は長万部、はるか続く砂浜の沖の海底、特に国縫沖はミネラル豊富な砂鉄が広がって...
2017年6月
大樹漁協 大樹漁港
時鮭が訪れる太平洋 春定置網漁
漁師さんの1日は番屋での朝ごはんから始まる。早朝5時半、大樹漁港の近くにある番屋へ、続々と車が集まってくる。テーブルにおかずと炊き上がったご飯が並ぶと、そこからは...
2017年5月
東しゃこたん漁協 古平漁港 ほっけ刺し網漁
積丹ブルーに魚花が満開 古平のほっけ刺し網漁
3月になるとほっけ漁がはじまるが、産卵明けなので、本格的な漁はしない。雪がとけ、季節が進んだ5月。陸の桜が満開を迎える頃、積丹ブルーな紺碧広がる古平の前浜にいよいよ...
2017年4月
稚内漁協 北船溜漁港
雪解けから始まる 春なまこ桁ひき漁
「八尺」と呼ばれる3メールほどの櫛の形をした道具に網を付け、海底におろしてなまこを漁獲する桁(けた)ひき漁。この桁ひき漁はとても難しいという。漁場によって...
2017年3月
広尾漁協 十勝港
大海の底で育まれた甘味あふれる 広尾のつぶかご漁
3月上旬、春の兆しがみえつつあるにも関わらず、港内に薄氷が張るほどしばれた早朝。前日の午後に出船し漁を終えてツブを満載した船が帰港してくる。岸壁に接岸した...
2017年2月
ひやま漁協 江差かもめ島
潮風と寒さでつくりだす 真冬の寒海苔漁
強い磯の香りを特徴に持つ、かもめ島の寒海苔。島を上から覗き込むと、かもめが羽根を広げているように見えることから「かもめ島」と呼ばれ、天然の岩海苔漁場となっている。海水を...
2017年1月
野付漁協 尾岱沼漁港
北の海が磨いた味 野付のほたて漁
12月上旬の尾岱沼漁港。出港の6時でマイナス10℃を下回る、凍てつく寒さ。それでも宝進丸に乗り込む漁師さんは「昨日よりだいぶ暖かいよ」と気にも留め...