全国の水産水揚げ1/4以上を占める北海道の漁業。全道74漁業協同組合が10の管内に分かれ、季節ごとに各エリアで様々な漁を行っています。環境保護・水産資源の育成・加工技術の向上なども漁師さんのお仕事であり、漁獲だけが漁業ではありません。海の現場の努力によって、私たちの暮らしと繋がる水産資源があるのです。
そんな北海道漁業の様々な取り組みを知ってもらうため、漁場の様子をエリアごとにご紹介します。
なみまるくん
北海道最東端にある根室エリアは、どこよりもはやく朝日が昇り、早朝の漁師さんの仕事を照らし始める。世界自然遺産の羅臼や野付湾の尾岱沼、根室海峡などを漁場として、８漁協がある根室エリア。鮭、さんま、ほたて、すけとうだらを主力に、採貝藻漁業の昆布、うに、あさりなどのブランド力のある魅力的な魚種がたくさんあるのも特徴だ。
根室半島の秋は穏やかな天候が多いが、夏は千島海流によって霧と涼しい気候が続き、冬が始まると季節風とオホーツク海側沿岸が流氷に覆われる。厳しい環境ではあるが、地域の特性をいかし漁業に取り組む漁師さんの姿がある。
オホーツク海と太平洋の境目で、資源が豊富な歯舞の海。栄養たっぷりな海流で育った昆布を、もっとたくさんの人に食べてもらいたいという漁師さんの想いから、歯舞では昆布の様々な商品化を４０年以上前から始めていた。
スーパーに並ぶほどメジャーな商品「はぼまい昆布しょうゆ」。他にもたくさんの昆布商品をつくっている。また、市場見学や漁民泊などの活動を通じて、昆布の価値を高めるための取り組みも続けている。
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朝の５時半。一隻に１〜２名の漁師さんが漁船に乗り込み操業のセッティングを行う。
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サイレンがなり響き、６時操業スタートの合図。お目当ての漁場に一斉に向かっていく。
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人気の漁場には数隻の漁船が集まる。良い漁場を探すのも漁師さんの技のひとつ。
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先端にL字型のフックがついた竿。岩場に張り付いている昆布の根を引っ掛けて引き上げる。
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１０時に再びサイレンがなり操業終了。漁港で船の帰りを待つのは、昆布を干す担当のおかまわりさん。
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船からクレーンで港にあるトラックへ。水揚げした昆布はすぐに干場に運ばれる。
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石が敷き詰められた干場。風の流れに沿って昆布を干していく。重なるとくっつくので丁寧に。
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水揚げから、乾燥させて、カット、選別と昆布作業は１日中続く。
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細かい等級に分けて倉庫で保管。数種類の色の紐を使い、横から見ても等級を見分けるようになっている。
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歯舞の天然一等昆布から水出しした、一番出汁のこだわり「はぼまい昆布しょうゆ」。