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この広い北海道の海で
漁業を支えてくれている人のこと
漁業を守ってくれている人のこと
漁業と毎日向き合ってくれている人のこと
これからも安心で安全な
北海道の水産物を届けるために
海の調査から考える未来のこと
中央水産試験場 資源管理部
部長 美坂 正
道総研では、道内7カ所の水産試験場と3隻の調査船で北海道周辺の海洋環境や水産資源の状態を継続して調べているほか、各種調査を漁業者と連携して行っています。
また、水産資源を持続的に利用するための技術開発や、安心安全な水産物を安定供給するための研究にも取り組んでいます。
PROGRAM 01
海の生産力を支える動物プランクトンや植物プランクトンの発生状況をモニタリングしています。
植物プランクトンのなかには、貝毒の原因になったり、有害赤潮を引き起こす種類がいるため、注意深く、定期的に調べています。
PROGRAM 02
ホッケやニシンなど、道内漁業を支える主な水産資源については、漁獲状況と資源状態をモニタリングしており、漁港に水揚げされた魚や調査船で採集した魚の体長組成や年齢組成を定期的に調べています(資源調査)。
これらの情報から資源量を算出し、資源量に対する漁獲量の割合がどれぐらいか、獲りすぎになっていないかなどについて分析しています(資源評価)。
有害赤潮については、被害を軽減するための事前準備ができるように、早期発見と迅速な情報提供を実現するための技術開発に取り組んでいます。
水産資源評価の内容や、海洋環境調査など各種調査結果の速報については、水産試験場のホームページで公開しています。
森の環境から考える未来のこと
北海道漁協女性部連絡協議会
会長 高松 美津枝
北海道漁協女性部の30周年式典の時に、お魚殖やす植樹運動がたちあがりました。自然を相手にしている私たち漁師は、自然に対する脅威を人一倍わかっていると思います。
その脅威をいかに少なくしていくか、という取り組みを行なっています。
PROGRAM 01
100年かけて100年前の自然の浜を
という言葉を合言葉に、35年かけて全道で約120万本(※)の植樹をさせていただいています。
海と森は繋がっています。森の中の木がミネラルなどを含んだ綺麗な水をつくり川へと流れていき、それが海に注いで魚が集まります。
浜の母さんのパワーで未来に向けて、子どもたちや孫のために一生懸命汗を流したいと思っています。
※令和5年3月末現在 1,218,514本
漁師が考える漁業の未来のこと
北海道漁協青年部連絡協議会
会長 尾崎 勇太
魚は簡単にとっているんじゃないし、簡単に手に入るものではない。
特に子どもたちは魚や漁師のことをあまり知らないと思いますが、みんなが苦労してとっているんだよ、というのを伝えることで、一つストーリーが加わると、「こんなに苦労してとった魚っておいしいねって」違う美味しさが一つできるじゃないですか。そういったことを伝えていきたいです。
PROGRAM 01
海に浮いているゴミが全く関係ない漁法はない。海藻や流木が網にかかってきても海に戻せるのですが、ビニールやプラスチックなどが網にかかってきた時に選別して海に戻せるものとそうでないものを分けて持って帰るようにしています。生態系も変わってくるだろうし、将来まだ魚をとっていけるように、海の中を掃除してきれいにしていきたいですね。
ぎょれんが考える北海道の海と未来のこと
北海道漁業協同組合連合会
代表理事専務 安田 昌樹
近年クローズアップされているマイクロプラスチックの問題があります。海を生業とする我々にとっては、海の持続性を考えるときに、海の環境をいかに守るかということが非常に重要な問題です。
まずは地球全体の環境を考えた時にプラスチックの使用を少なくしていく。
漁業生産に係る、いろんな生産活動の中で脱プラ・抑プラにつながる運動があれば、一つずつそれをクリアしていく取り組みをしたいと考えています。
PROGRAM 01
PROGRAM 02
漁業者や漁業関係者が自ら行う海浜清掃活動です。
漁業者や漁業関係者が自ら海浜清掃をする。そういった意識をつける、行うこと。それを多くの人に知ってもらえるような取り組みを行なっています。
PROGRAM 03
廃網、網は貴重な資源です。これまではごみということで処理されていましたが、これが循環されたシステムが構築されると資源の循環利用が可能となり、非常に意義のある取り組みになります。
この取り組みを通じて漁業者や漁業関係者がより一層環境問題に対する意識を高めていってもらえればと考えています。
海を生業にする関係者として、
この海を持続的に子々孫々孫子の代まで
環境を守っていくということが
我々の使命です。