北海道のさかな

北海道のほっけ

産地と旬

北海道に桜が咲く頃が、ほっけの美味しくなる季節です。

ほっけは春には餌を食べるために、秋には産卵のために沿岸に集まる習性があるため、北海道の沿岸では5月~7月と11月に多く漁獲されています。
ほっけは漢字で「魚偏に花」と書くだけあって、北海道に桜が咲き始める頃があぶらののりが良くなる目安。5月から7月にかけて漁獲されるほっけが、あぶらののった最高の開きほっけになるわけです。
生のほっけが手に入る方は、塩焼きやフライ、チャンチャン焼きでも美味しくいただけますよ。
ほっけの産地として有名な、羅臼・礼文・積丹などの地域では、この時期に鮮度の良いほっけを水揚げするために、日網漁(夜に刺網を仕掛け、早朝に網揚げる漁法:網を仕掛ける時間が短く、大漁に漁獲することはできませんが、生きたままほっけを水揚することができます。)に取り組み、鮮度の良いほっけを出荷しています。

ほっけの産地
ほっけの産地

栄養

カロリーの気になる方でも、
たらふく食べて安心。

北海道で開きといえば「ほっけ」が最も馴染みの魚ですが、ホッケが開きとして販売されるようになったのは、昭和50年代に入ってのことです。
それまでは、「しょっぱい」塩ほっけが戦後の食糧難を支える食材として、特に東北地方を中心に出荷されていました。
ほっけの産地で有名な礼文島ですら、当時は、開きほっけにはせずに、塩焼きやすり身で食べられていたそうです。
北海道が、にしん漁で賑わっていた頃には、にしんの卵を食い荒らす「悪者」と扱われていたといいますから、「開き」魚としての食べ方が定着してから、全国に名を知られるようになったの新顔の魚といえるかも知れません。
ほっけは鮮度落ちが早く、生のほっけが食べられるのは、北海道などの産地に限られ、多くは「開き」として店頭で販売されています。フライや煮付け、すり身などでも美味しく食べられる魚ですから、チャンスを見つけては是非、ほっけ料理に挑戦してみて下さい。

ほっけの料理
栄養成分表
一般成分
エネルギー
(Kcal)
水分(g) タンパク質
(g)
脂質(g) 炭水化物
(g)
灰分(g)
ほっけ(開き干し) 142 71.9 18.2 6.9 0.1 2.9
まあじ(開き干し) 168 68.4 20.2 8.8 0.1 2.5
まいわし(丸干し) 193 54.6 32.8 5.5 0.7 6.4
めざし 257 59.0 18.2 18.9 0.5 3.4
干しかれい 117 74.6 20.2 3.4 0.0 1.8
さば(開き干し) 348 50.1 18.7 28.5 0.2 2.5
にしん(開き干し) 264 59.8 18.5 19.7 0.2 1.8

「五訂日本食品標準成分表」より