北海道のさかな

産地と旬
大切な水産資源として、ほっき貝の漁は資源管理が徹底されています。
北海道は「ほっき貝」の日本有数の産地。
北海道南部の日本海側を除き、ほぼ道内全域で水揚げされています。
資源保護のため、殻長が7.5cm以下の漁は禁止されています。
産卵時期を禁漁期間としている地域があり、6月には水揚量が少なくなりますが、資源量をもとに一年間の漁獲量を決め、年間を通じて計画的に出荷されています。
出荷してもよい大きさになるまでには、4~5年を要します。

ほっきの産地
栄養
成人病予防にぴったり。タウリンやミネラルがたっぷり含まれています。
うまみ成分のアラニン・グリシンといった遊離アミノ酸が多く、甘みのある奥深い味わいが人気の北海道のほっき貝。
疲労回復に効果バツグンのタウリンや、カルシウム・マグネシウム・鉄分などのミネラルも多く、美味しい上に、健康に大切な栄養素もたっぷり含まれています。
お刺身やお寿司で食べることが多い貝ですが、カレーライスやバター焼き、炊き込みご飯など、ひと手間かけると、ほっき貝のうまみを生かした美味しい料理が楽しめます。

栄養成分表
一般成分 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
エネルギー (Kcal) |
水分(g) | タンパク質 (g) |
脂質(g) | 炭水化物 (g) |
灰分(g) | |
ほっき貝 | 73 | 82.1 | 11.1 | 1.1 | 3.8 | 1.9 |
無機質(mg) | ビタミン(μg) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | B12 | 葉酸 | |
ほっき貝 | 62 | 75 | 160 | 4.4 | 2.7 | 2.6 |
「五訂日本食品標準成分表」より
ほっき貝に含まれるアミノ酸
栄養素 | 含有量 (100g当り) |
効能 |
---|---|---|
タウリン | 2,519mg | 血中コレステロールの低下や、高血圧の予防、疲労回復の原因となる乳酸の蓄積を抑制するなど、生命活動の維持に欠かせない重要な物質です。 |
アラニン | 1,771mg | アルコール代謝を促進し、肝機能を保護します。脂肪分解酵素の活性化、血糖値を下げるインシュリンの分泌促進作用もあります。 |
グリシン | 1,251mg | 血中コレステロール濃度の上昇を抑制し、高血圧や脳卒中の予防につながります。また、保湿作用、酸化防止作用もあり、美肌効果もあります。 |
分析:北海道立食品加工研究センター