究極のヘルシー食材 「ほたて」の健康パワー大解剖

自然のあまみと奥深いうまみ、貝柱のプリプリ食感がたまらない!
生でも、焼いても、煮てもおいしい!
北海道のソウルフード「ほたて」の知られざる健康パワーに迫ります。

高たんぱくで低脂肪、だからヘルシー

健康なからだづくりに欠かせないたんぱく質はしっかりとっておきたいけれど、脂質のとり過ぎやカロリーオーバーは避けたいところです。脂質の成分にはいくつかの種類がありますが、特にとり過ぎに注意したいのが「飽和脂肪酸」です。そこで、たんぱく質は多いけれど飽和脂肪酸は少ない食品は何か?調べてみました。

主な魚介や肉類に含まれるたんぱく質の量を飽和脂肪酸の量で割った値「高たんぱく・低脂肪スコア」をみてみると、ほたての貝柱が上位にランクイン。高たんぱく・低脂肪食品としておなじみのささみを大きく上回りました。

主な魚介・肉類の高たんぱく・低脂肪スコア

主な魚介・肉類の高たんぱく・低脂肪スコア

各食品に含まれるたんぱく質の量(g) ÷ 飽和脂肪酸の量(g)を「高たんぱく・低脂肪スコア」とする独自指標で分析。

(日本食品標準成分表2020年版(八訂)アミノ酸成分表編、脂肪酸成分表編から算出)

アミノ酸スコア100、たんぱく質の“質”が満点

たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、食品からの摂取が欠かせない必須アミノ酸がバランスよく含まれているかどうかを示す「アミノ酸スコア」。満点であるアミノ酸スコア100の食品には、牛や豚、鶏などの肉類、鶏卵、牛乳、魚ではあじやさけなどがありますが、実はほたてのアミノ酸スコアも100。たんぱく質の"質"が満点であるうえ低脂肪なほたては、スーパーヘルシー食材と言えるでしょう。

うまみたっぷり、だからおいしい

アミノ酸はおいしさの源でもありますが、ほたてには、あさりやかき、しじみの約2倍のアミノ酸が含まれています。うまみのもととなる「グルタミン酸」や「アスパラギン酸」が多いうえ、ほたてならではのあまみを感じさせる「グリシン」が突出して多いのが特徴です。さらに、疲労回復や筋肉を増強するパワー系アミノ酸の「アルギニン」も貝類の中では多く含まれます。

主な貝類のアミノ酸量とその内訳

主な貝類のアミノ酸量とその内訳

(日本食品標準成分表2020年版(八訂)アミノ酸成分表編)

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