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斜里第一漁協 ウトロ港 鮭の水揚げ日本一 秋鮭定置網漁
鮭の水揚げ日本一 秋鮭定置網漁
鮭の漁獲量が16年連続日本一の斜里町。 日本一を継続しているのは、 定置網を仕掛け て、ただ鮭たちが帰ってくるのを待っているわけではなく、 孵化放流事業にしっかりと 取り組み、 作業効率を上げることに力を入れている努力があるからだ。 オホーツクの恵まれた環境での資源を生かしながら、 斜里ウトロ港では新たな取り組み を行っている。

早朝5時に出港した漁船が、各漁場から鮭を引き揚げて港に戻ってくるのは7時ごろ。網から引き上げたばかりの鮭を船底のタンクにたっぷりとのせて、船は重たそうに港に着岸した。港では荷揚げと同時に、サイズ・品質別に分けるための選別台があり、水揚げした鮭をすぐに出荷するため、いつ帰港してもいいように準備万端で待っているのだ。海から戻った漁師さんは、クレーンを使って鮭を選別台にのせ、手早く6種類のコンテナに振り分けていく。ウトロ港にある斜里第一漁協の選別台は3台。この選別台を有効に使い、次に荷揚げする漁船を待たせないようにしなくてはいけない。そのためにも、荷揚げ時の選別台の周りはとても慌ただしい。鮭が入ったコンテナ1tをフォークリフトで次々と整理しながら動かしている。まるでちょっとしたレースを見ているような速さだ。そんな中、他の港では見ない風景がウトロ港にあった。荷揚げされ選別された鮭をチェックしながら仲買人さんが手に持っているのは、他の港では見ることのない最新のタブレット。ウトロ港での入札は全てデジタルになっている。タブレットを使うことで、仲買人さんたちが広い港にある選別台から入札室を行き来することなく、どこにいても入札を行うことが出来るようになったのだ。入札は船の荷揚げごとなので、今までは入札待ちで次の船の荷揚げを待機せざる得ないことがあったが、今はこのタブレット入札でかなりの時短になっている。他にも漁師同士のLINEのグループを作って、リアルタイムで情報を共有することにより、作業を効率的に行うことが出来るになったという。海の働き方改革と言えるだろう。「漁師が効率よく仕事をするのは、漁獲量を増やして1人でも多くの人たちに鮭を美味しく食べて欲しいから!みなさんいっぱい食べてくださいね!」と漁師さんの想いは純粋だ。
そんな漁師さんたちの荷揚げ風景を一般の人も見学できるようにと、3年前に港を新しくした時に造られたのが「ウトロ鮭テラス」。テラスと言ってもカフェではなく、2階建ての駐車場から、選別台を覗き込んで見ることが出来るようにした展望台だ。鮭の水揚げ・選別・出荷されてく様子を見学出来るのは珍しく、漁業者以外にも親しみを持ってもらい「ウトロの鮭を照らす場所になってほしい」という想いが込められている。鮭の漁獲量日本一の斜里町の新しい観光施設となるだろう。

  • <ウトロ鮭テラス> 3年前に新しくなったウトロ港。 2階は駐車場になっていて、一般の人たちが港の様子を上から見学することが出来る。
  • <荷揚げ前の様子> 漁から戻る船を待つ、港の選別台。 中心の棚に水揚げされて、品質・サイズ等で各コンテナに分けられていく。
  • <ちょっと重そうな船首> 網から引き揚げた秋鮭たちの重さで、船がずっしり。 荷揚げする選別台に向かって帰港する漁師さん。
  • <最盛期を迎える10月> 今年は海水がまだ少し暖かく、寒さが厳しくなるこれからが本番。 とはいえ、船底は鮭がびっしりと入っている
  • <鮭の選別作業> クレーンで荷揚げされた鮭を選別台へ。 休む暇なく、港での作業が始まる
  • <芙蓉丸の漁師さんたち> 定置網漁の船には13名の漁師さんが働いている。 荷揚げ、選別、出荷と各自の役割を効率的に動いているのが印象的だ。
  • <ウトロの秋鮭> キラキラと光った鱗は銀毛とも呼ばれている。見た目が綺麗なだけではなく、身は柔らかく脂がのり最高だ!
  • 超希少なブランド鮭> ウトロのブランド鮭「大銀鱗」は全体の1%ほどの確率。 これからの最盛期に、厳選されぬいた鮭だけが選ばれる。
  • <仲買人さんとタブレット> 水揚げから出荷の時短となっている、デジタル入札。 港はリアルタイムで動いている!
  • <フォークリフトの動きがすごい!> デジタル入札された秋鮭はコンテナごとに、各出荷先へと送られていく。 無駄のない動きで、1tコンテナの鮭がトラックへと積み込まれる。