
味を支える北海道のこんぶは、
食卓の真ん中にいます。
いつもの食卓を思い浮かべてください。
ごはんがついついすすむ昆布の佃煮、
昆布だしのきいたコクのあるお味噌汁や煮物、
お魚に巻いて甘辛く煮あげた昆布巻…。
献立を思いかえすと、北海道の昆布がどれほど
毎日にとけこんでいるか身にしみてわかります。
昆布の知識は、暮らしに生きてきます。
さあ、昆布のなが〜い歴史をひもといて、
その味わい深い魅力にせまってみましょう。
産地と旬
日本で食べられる
昆布の約90%が北海道産。
産地が変われば、味わいも食べ方も
変わります。
北海道の夏の風物詩ともいえる昆布漁は、昆布が大きく成長する7月から9月が最盛期。太陽の光を浴び、時間と手間を惜しまずに干し上げた昆布には、旨み成分がギュッと詰まっています。昆布は北海道全域で漁獲されますが、地域によって獲れる種類に違いがあり、ダシをとったときの香りや味・色、さらに料理に用いたときの味や食感もさまざま。用途や好みにあわせて昆布を選んで、美味しく・カラダによい料理に挑戦しましょう。

料理にあわせて選ぼう “いろいろなこんぶ”
料理の用途に
合わせて、
美味しい昆布、
選べます。
利尻昆布

〈産地〉
利尻・礼文・稚内を中心とした
北海道北部の沿岸。
〈特長〉
やや堅め。すんだ香りの
よいだしがとれる。
〈主な用途〉
だし、塩昆布、
おぼろ・とろろ昆布等。
細目昆布

〈産地〉
北海道の日本海側沿岸。
〈特長〉
幅が細く1年目に採取される。
粘りが強い。
〈主な用途〉
おぼろ・とろろ昆布、
きざみ昆布等。
長昆布

〈産地〉
釧路以東の沿岸。
〈特長〉
文字通り10〜20mと長い。
〈主な用途〉
佃煮・おでん用の昆布、
昆布巻等。
日高昆布

〈産地〉
主に日高沿岸。
〈特長〉
細く火が通りやすいため、
調理しやすい。
〈主な用途〉
だし、昆布巻、佃煮、
おでん用の昆布等。
真昆布

〈産地〉
函館を中心に松前から
室蘭までの沿岸。
〈特長〉
幅が広く肉厚。結納品などの
飾りにも使われる。
〈主な用途〉
だし、塩昆布、おぼろ・とろろ
昆布、佃煮、バッテラ等。
羅臼昆布

〈産地〉
羅臼沿岸。
〈特長〉
茶褐色で幅が広くやわらか。
香り高いだしがとれる。
〈主な用途〉
だし、昆布じめ、
おしゃぶり昆布等。
厚葉昆布

〈産地〉
釧路以東の沿岸。
〈特長〉
幅が広く肉厚。
〈主な用途〉
昆布巻、佃煮、
酢昆布等。