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北るもい漁協 天塩支所 海と川の恵みで育つ 天塩のしじみ漁
海と川の恵みで育つ 天塩のしじみ漁
特大サイズは10年もの!天塩のしじみでまず驚くのがこの大きさだろう。20ミリ以上に育ったしじみだけを水揚げしているのは、味と資源保護へのこだわりだ。本格的な漁が始まった6月には、美味しさを知るたくさんの地元の人々が直売所に集まっていた。" />

しじみの成長に欠かせないのが海水の塩分と川の淡水。どちらかだけでは育つことがないため、海水と混ざる天塩川の河口はしじみにとって最適な環境となっている。
寒さを味方にして、最北端の漁場で獲れる天塩のしじみ。12月から3月までの約4ヶ月間は川が結氷するため、しじみの成長は他の地域に比べてかなり遅い。寒さによって、ゆっくり年数をかけ大きくなったしじみ。20ミリ以上に育つのにかかる年数は約7年以上だ。成長を遅くさせるその寒さは、しじみの生命力を高くし、旨味を強くしているのだろう。時間をかけて、大きさとうまさをじっくり成長させているのだ。
6月より本格的に始まったしじみ漁は、天候に影響されることがなく、よほどの台風でも来ない限り操業すると漁師さんはいう。「マンガン」という大きな熊手の形をした機械で水深2.5メートルほどの川底をかきだし、しじみを巻き上げる作業。川の流れを見て、どこにあるかを察知するのは漁師さんの長年の経験だという。早朝に出港した船が戻り始めたのは7時を過ぎていた。水揚げしたしじみは各漁師さんの作業場でカラや砂などを取り出した後、大きさによって特大、大、中のサイズ別に選別されていく。大きなしじみを見ていると、地元の人がおすすめの食べかたを教えてくれた。出汁と身の両方の美味しさを味わえる「しじみご飯」は、旨味をたっぷりと染み込んだお米に、ゴロッとしたしじみの身が混ざり、味と風味が絶品だと言う。大きな天塩のしじみならではの地元飯だ。

  • <30名のしじみ漁師さん> 6グループに分かれて曜日ごとに操業しているしじみ漁。 天塩川河口の後ろには、うっすらと利尻富士が見える。
  • <1日の水揚げ量> 操業が本格的に始まった6月上旬の制限量は1人約150キロ。 資源保護のため、季節によって水揚げ量は調整され、獲れる量は決まっている。
  • <今シーズン初めてのしじみ漁> 毎年6月から9月ごろまでのしじみ漁。 天塩の漁師さんたちは待ちわびていた様子。
  • <漁師さんのおすすめは「しじみ汁」> ギュッと凝縮されたしじみの出汁に塩を加え、最後にアクセントとしてコショウで味付け。
  • <漁師さんによる選別> 各作業場でカラやゴミを取り、サイズごとに選別。 その後、次々に漁協の加工場へと持ち込まれてくる。
  • <手作業のチェック> 加工場での最後のチェックは手作業。 手の中でかきあげた時の貝同士がぶつかり合う音で、カラの貝を選別している。
  • <大きさが自慢> 特大は26ミリ以上、大は23〜25ミリ、中は20〜22ミリ。 身を食べたいのなら特大。出汁を味わいたのなら中サイズだという。
  • <直売所> 10時の開店から地元の人たちが続々としじみを買いに訪れる。 特大サイズは午前中に売り切れてしまうほど。
  • <天塩しじみラーメン> レトルトのラーメンにしじみの真空パック入り。 しじみの濃い旨味と、塩味が人気となっている。
  • <天塩名物> 地元で食べることが出来る「しじみラーメン」 一杯のラーメンに入っているしじみは、何と20個以上!