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紋別漁協 紋別港 秋の恵み、天然の秋鮭 紋別の秋鮭定置網漁
秋の恵み、天然の秋鮭 紋別の秋鮭定置網漁
9月に定置の網入れをした秋鮭漁。10月になり、漁は最盛期を迎えていた。前日は暴風警報が出ていた紋別。秋鮭漁のピークを迎える時期となるため、沖が時化ていないのを願い、あたりが真っ暗な深夜3時に紋別港から4隻の漁船が出港していった。

港は穏やかで波はなかったが、沖の様子は違ったようだ。出港してからすぐに1隻の船が戻ってきた。
港から30分ほどにある漁場は水深約30mで、定置網の長さは約250~300m。紋別の漁師さんには各自決められた2ヶ所の漁場があり、出港後はそれぞれの判断で漁を続けるか終了するかを決めている。この日の沖は船が傾くほど波が高かった。漁師さんの仕事は命の危険と隣り合わせとなることもあるため、漁を続けるか止めるかの判断はとても重要だという。秋鮭漁の最盛期となる時期に漁を休むことは悔しいが、一緒に船に乗っている仲間の安全を第一に考えなくてはならない。ホタテ漁の船14隻も早々に漁を切り上げて港へ戻り待機となっている。「安全第一」これが守られてこそ、漁を続けることが出来るのだと漁師さんが教えてくれた。
残りの3隻の漁場は離れていたため操業を続け、港に戻ったのは明るくなった7時ごろ。港には船から水揚げされた秋鮭がそのまま選別台を通り、出荷できるようになっている。船の大きなクレーンを使い、一度にすくい上げる秋鮭は約200匹。傷が付いてないか、他の魚が混ざっていないか。素早く見分け選別する。手慣れた漁師さんたちによって、あっという間に作業が進む。
「今日の水揚げは3隻で約1万匹!」戻ってきた漁船は獲れた秋鮭の重みで、ずっしりと深く海に沈んでいた。それでも、ピークの年に比べて1/3ぐらいに減っているのだ。天候影響や海水の温度が上昇しているのが原因だという。確かに、水揚げされた網の中には水温が高い場所を好む「ブリ」や「くらげ」が紛れている。環境の変化によって、北海道の秋鮭漁全体の漁獲量は減少しているが、オホーツク海はまだ一定の量を獲ることができていると教えてくれた。資源豊かな海の恵みに感謝し、今年も旬の秋鮭をいただこう。

  • <1匹の秋鮭> 漁師さんたちは、1匹約3.5kgとして計算。 一つのコンテナには約300匹が入る。つまりコンテナ一つで約1トン。
  • <秋鮭定置網漁> 紋別港には4隻の秋鮭漁の船。19トンの漁船に約13〜15名の漁師さんが乗り込む。 9月から11月が秋鮭の漁期となっている。
  • <漁船の底には> ずっしりと詰まった秋鮭約3,000匹。 鮮度を保つために出港の時には氷をたっぷりとのせている。
  • <水揚げ> 出港してから約4時間で帰港した漁船。 船の底から獲れたばかりの秋鮭がクレーンで引き上げられる
  • <メキキ> この秋鮭は「メス」。漁師さんはオスとメスの判断を魚の顔つきで判断。 優しい顔つきがメスとのこと。
  • <選別台へ> クレーンで引き上げられ、港に設置されている選別台へ。 一つの網で約700kgなので、扱いは慎重となる。
  • <手際の良い選別作業> 傷の付いた秋鮭や、ブリ、ヒラメなどを仕分け。 あっという間にコンテナへと分けられていく。
  • <オホーツクの秋鮭> 紋別の漁師さんは「しょっぱい」山漬けが好み。 疲れた体には、塩分が濃い秋鮭が美味しく感じるのだ。
  • <最近では> 10月になっても獲れ続けるブリ。 海の水温が上がっているのだろうと漁師さんは言う。
  • <地元の販売所> 港の近くでは新鮮な魚や干物を買うことができる。 秋鮭はもちろん、他にもたくさんの旬の魚が店頭に並ぶ。