6月2日(金)、農業関係団体や道関係部を交えての河川と水環境の保全に関する意見交換会が開催され、別海町より今年度の4月に本格施行された「別海町畜産環境に関する条例」について報告がありました。生乳生産量日本一を誇る別海町では、家畜排せつ物による河川環境の汚染により長年漁業への影響が懸念されており、良好な水環境を保全するため条例が制定されました。条例では、乳牛の飼養頭数を制限し、町と農協とで構成する「指導チーム」による改善指導を実施し、条例違反があった場合には氏名などが公表されます。
この報告を受け、参加した漁協からは農業者の意識に変化が起きている等の条例による効果を期待するものの、更なる酪農施設の適正な管理と徹底が要望され、農業団体からは環境保全に対する取組を強化し、別海町の事例を参考に農業者の意識改革を一層促したいとの回答がありました。
意見交換会を通じて、漁業と農業が共存共栄する環境をより良い形で構築していくことが望まれます。
2017年07月